若い人には大いに悩んでほしい。そして悩み続けて、悩みの果てに突き抜けたら、横着になって欲しい。
そんな新しい破壊力がないと、今の日本は変わらないし、未来も明るくないと思うのです。
私が大学に入り教養科目の自然科学概論の最初の授業に出たとき、こんなことがありました。出席をとった後、教授が「私は今君たちの出席をとった。もう授業には出てこなくていい。一年間家に引きこもって考えてこい」と言ったのです。
これを思い出すたびに、私はちょっと愉快な気分になります。人生にはそういう時間があってもいいのではないでしょうか。本を読むのもいいし、
一人で悶々と悩むのもいい。それはかなり意味のあることなのではないでしょうか。
自分が生きている意味を考えたり、人間とはなんなのかを考えたり、人と繋がる方法を本気で考えたり、自分と世界の関係を考えてみたりする。
実務的な問題解決を第一とし、万事を淡白にやり過ごしている人は、「そんなことをマジでやるのは馬鹿馬鹿しい。時間の無駄だ。それこそ、意味がない」と言うでしょう。
しかし、そんなふうに生きていたら、多分、最終的にはもっと大きな孤独を抱えることになると思います。
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